勉強は上手くなる① 勉強の結果 = 考え方 × 情熱 × 能力

勉強の結果 = 考え方 × 情熱 × 能力

京セラやKDDIの創業者であり、日本航空再建に手腕を振るってきた稲盛和夫氏によると、
自身の成功体験から、人生・仕事の結果は、考え方×熱意×能力という方程式で表すことができると言っています。
大事なのは、その人が持つ、人生・仕事に対する「考え方」と「熱意」であり、「能力」は3番目と考えています。

稲盛氏は、『自分の能力を過信して努力を怠った人よりも、自分にはずば抜けた能力がないと思って、
誰よりも情熱を燃やして努力した人の方が、はるかに素晴らしい結果を残すことができる』と言っています。
また、熱意と能力にはマイナスはありませんが、考え方にはマイナスからプラスまでの幅があり、
能力と熱意があっても、考え方が間違っていると、掛け算の答えは、マイナスになってしまいます。
例えば、能力のある人が悪事を働くことに情熱を注げば注ぐほど、その結果は大きなマイナスとなります。

人生・仕事の結果を「勉強の結果」に置き換えてみる

「人生・仕事の結果」を「勉強の結果」に置き換えてみると…、

勉強の結果=考え方(心構え、取り組み方)×熱意(やる気、努力)×能力(学力)

学力が高く優秀で、能力が90点の生徒がいるとします。
この生徒は、自らの能力を過信し、勉強をなめて、努力を怠っているので、熱意が40点、考え方も50点しかありません。
すると、勉強の結果は掛け算となるので、90点(能力)×40点(熱意)×50点(考え方)=18万点となります。
一方、能力は50点しかない生徒が、能力で劣る分、勉強に情熱を持ち、人の何倍もの努力を続けたとしたら、
熱意が90点となります。さらに、前向きで、少々の困難ではくじけない。考え方は80点です。
であれば、50点(能力)×90点(熱意)×80点(考え方)となり、結果は倍の36万点にもなります。
平凡な能力しか持たない生徒でも、すばらしい考え方を持ち、懸命に努力すれば、信じられないほどの成果を生み出せるのです。

スポーツの世界でも「考え方」がとても重要です。

スポーツの世界でもトップアスリートと二流選手とでは、
普段の練習、食事、試合の準備、すべてにおいて考え方が違います。
トップアスリートは結果を残すために、しっかりとした考え方のもと、行動を積み重ねていきます。
その結果、大舞台で最高のパフォーマンスを出すことができているわけです。
天才と言われているトップアスリートたちはみんな、しっかりとした考え方で人一倍の努力で結果を勝ち取っているのです。

来週に続く