勉強は上手くなる⑬ 習慣編(1)「勉強する時間をつくりだす」

「小人(しょうじん)閑居(かんきょ)して不善(ふぜん)を為す(なす)」という言葉があります。ダメな人間ほど、暇な時間があるとろくでもないことをする、という意味です。勉強もしないで、スマホをいじったり、ゲームをしたり、受験生にとっては、まさに「不善を為す」です。

受験で、合否を分ける最も大きな要素は勉強量です。正確には「勉強量×勉強の質」なので、質を上げることも大切ですが、それはなかなか難しい。よく、受験生や保護者から、「短い時間で成績をあげるコツはありませんか?」と聞かれます。残念ながらそんな近道はありません。受験で合格するためのファーストステップは、まず勉強量を確保することです。

何気ないスキマ時間を洗い出してみる

1日のうちで退屈と感じる時間、あるいは手持無沙汰な時間ってありませんか?1日を振り返ってよく考えてみると、かなりの時間の浪費をしているものです。例えば、電車の待ち時間、満員電車で手持無沙汰な時間、昼食時のオーダー待ち時間。このようなスキマ時間を合計していけば、あっという間に最低でも30分は時間を作り出せるはずです。

「やらないことリスト」で不要な無駄時間を洗い出してみる

なんとなくのインターネット、スマホ、ゲーム、マンガ、テレビ等。「本当は勉強しないといけないのに…」と思いながらも、ついついやってしまうのが無駄時間です。勉強を効率化するために、ToDoリスト(やるべきリスト)を作る人はいます。それとは逆に、やらないことを明確にすること「やらないことリスト」を作成することで、無駄な時間を明確にして減らすことができます。何かを極めようと思ったら、その他の無駄な時間は省いて一点に集中することが大切です。「選択と集中」です。人生には「選択と集中」が大切な瞬間があります。何かを達成するためには、別の何かを犠牲にする必要があります。

勉強がうまくなる秘訣はタイムマネジメント力、スケジューリング力

タイムマネジメント力やスケジュール力とは目標達成をするスキルです。一度身につければ、勉強に限らずどんな分野でも成果が出せる人材になれます。部活をやりながら難関大学に合格する受験生などはこの能力が高いのだと思います。

1日は24時間、学校に行っている時間と寝ている時間を除けば、あとの時間は自由に使えるのです。時間はいくらでも作り出せるものですが、意識して作ろうとしない限り、作り出すことはできません。ぜひ発想を転換させて、自分に必要な時間を確保するようにしてください。

次回に続く